COMIC HAND JOB 特別インタビュー(風Q&A) その1






他ではまず見かけることの無いパンチ効きまくりのヴィジュアル、一切の媚無く我が道を追求し

濃厚な下ネタブラックジョークを手加減無しで叩き付ける凶悪極まりない独自性を持った

変態WEBコミック、COMIC HAND JOB。我々は独自のルートを辿りインタビューに性交・・・

もとい成功した!ここではその一部始終をありのままに載せたい!





アナルファック豊松(以下AF)「やぁ久しぶり。去年のパーティー以来だね」


COMIC HAND JOB(以下CHJ)「あぁ、ヘルシンキでの乱交パーティー以来だね。どうだい

カミさんとは今も上手くやっているのかい」



AF「いやそれが去年の冬に離婚したんだ。オーストラリア人と浮気して逃げたんだ」


CHJ「そいつは最高だね。」


AF「ああまったくだよマイフレンド。オージーのディックはジャンボサイズだからね。」


CHJ「まるでフランスパンだね。」


AF「そうさ。」



(約5分の沈黙)



AF「それでは質問だ、いいかいソウルメイト。君の作品をこれまで読んできて思ったんだけど

どうして毎回毎回絵柄や雰囲気がコロコロ変わるんだい?まるで同じ女とは2度と寝ないと

言い切るプレイボーイそのものじゃないか。君のディックもそこまで暴れん坊将軍なのかい?」


CHJ「最高の褒め言葉ありがとう。いい質問だね。答えは単純さ。同じ絵ばっかりだと飽きるからさ。

俺はティーンエイジャーの頃から飽きっぽくてね。1つのお菓子にハマると1年以上そればっかり

食い続けるんだけど結局飽きて次のお菓子を探すんだよ。ここ数年では“ルマンド”がそうさ。あれは

1年半くらいずっと食ってたけど2007年のLOUD PARK以降しばらく飽きてたんだよ。

疲れた身体に乾きモノは禁物だよ。へヴィ・メタルファンに“ヘビメタ”と言うのと同じくらい禁物さ。」



AF「HAHAHAHAHAHAHAHA!」


CHJ「それに毎回作風を変えるのは俺のルーツも影響しているんだよ。俺は漫画描きでありながら

漫画にではなく音楽・・・ロックに影響を受けていてね。毎回作風が異なるのはQUEENの影響なんだ。

まぁQUEENだけでなく70年代のロックバンドは常に革新的なことをやろうと考えているフシがあって

アルバム出す度に方向性が変わるなんてのはザラだったのさ。AC/DCやスレイヤーなんかはずっと

ブレない方向性のまま何十年も活動を続けるベテランだけどそれだとやっぱり飽きて来るんだよ。

おっと勘違いしないでくれよ。スレイヤーは大好きさ。LOUD PARKで2回も観たよ。最高だったね。クールだ。」



AF「俺はメタリカが好きだね。」


CHJ「メタリカも最高だね。俺の親父も好きなんだよ。“メタル・マスター”は最高の名盤さ。」


AF「・・・おいちょっと待ってくれ、メタリカの最高傑作は“ブラックアルバム”に決まってるだろ。」


CHJ「おいおいどうしたんだい、今日はエイプリル・フールなのかい?ブラックアルバムなんて

1曲も疾走曲が無いじゃないか。あんなアルバムがいいなんてもうお前との付き合いもここまでだな

ケツ穴ファック野郎!家に帰ってママのケツでもナメてなナチのフェラ公め!」



AF「何だと!普段は滑舌悪いメタラーのくせに今日はやけに饒舌だな。OK、そっちがその気なら

この業界にいられなくしてやる!」


CHJ「どの業界だよ!」



(約7分の沈黙)



AF「まずひとこと言わせてくれ、すまなかった」


CHJ「ああこっちこそ大人気なかったよ。ブラックアルバムもいいアルバムだよ。“エンター・サンドマン”は最高だね。」


AF「“バッテリー”も最高のキラーチューンさ。」


CHJ「・・・・・・・・・・」


AF「・・・・・・・・・・」


AF「次の質問に移らせてくれ。」


CHJ「いいぜメーン。」


AF「・・・・・・・・・・」


CHJ「・・・・・・・・・・」


AF「君の漫画をこれまで読ませてもらったけど、絵が物凄く汚いよね。まるでゴリラの

ケツの穴みたいだよ。正直に言わせてもらうヘタクソだ。一体これはどうしてなんだい?」


CHJ「ありがとう。最高の褒め言葉だよ。絵が汚いのは単純にテクニックを捨てているからさ。

元々絵描きを志していたんだけど向いていなかったのかいくらやっても上手くならなくてね。

絵よりも脚本のほうが向いている事に気付いて漫画に転向したのさ。絵はもうフォーエバーに

ローテクだろうね。まるで物凄い身体能力を持っててアクロバティックなアクションは得意なのに

格闘技経験が無いから立ったままの単純なパンチ、蹴りが物凄くヘタな最近のスタントマンみたいなものさ。」



AF「その例えはどこかずれてるような気がしなくも無いけど、言いたい事は判るよ。

トニー・ジャーは最高のアクション俳優だね。」


CHJ「ああまったくその通りさ。何で出家なんかしたんだろうね。惜しい俳優だったよ。R.I.P」


AF「死んだわけじゃないよ!」


CHJ「話は戻るけど俺の絵が下手なのは他にも理由があってね。ギャグ漫画は絵が下手なほうが

面白いっていう持論に基づいているのさ。絵の上手いギャグ漫画はまるで『その気になれば

シリアスなストーリー漫画だって描けるけど俺様はあえてギャグをやってやってるのさ!』みたいな」

スノッブなムードが感じられて鼻につくんだ。上手くても味の無い絵より稚拙でも味のある絵のほうが俺は好きさ。

何せリスペクトしている絵描きは“『ぷっ』すま”の草g剛だと豪語するくらいだからね。

下手な絵は時にクールさ。」



AF「熱く語るじゃないか。気に入ったよ。」


CHJ「ありがとう。だけど今時の薄っぺらい絵は好きじゃないんだ。正直に言うと嫌いだね。

2000年代上半期のジャンプなんか最低だったよ!あれは最悪だ。下手な上に個性も味も気概も

あったもんじゃない、ゴミみたいな借り物でヘドが出るね。まるでLOUD PARK 09のドン・ドッケンみたいでさ。」



AF「あのドン・ドッケンはクソだったね。DIR EN GREYも昔は下手だったけどね。」


CHJ「ギターは今もド下手だけどね。ヴァッケンの映像を観れば判るけどよくヤング・ギターが

取材したと思うよ。」



AF「ちょっと毒を吐き過ぎじゃないかい?」


CHJ「でもDIR EN GREYは大好きだよ。日本のバンドじゃX JAPANとマキシマム ザ ホルモンと同じくらい好きさ。

特にマキシマム ザ ホルモンからは活動の姿勢、スタンス、精神性などかなり影響を受けているくらいさ。

俺は漫画というスタイルでホルモンやSOAD、マイク・パットンらがやっているような事をしたいんだよ。」



AF「つまり変態って事だね。」


CHJ「その通りさ。だからこそ俺は下品でエグいブラックジョーク満載のギャグ漫画を描くのさ。

シリアスなものもクールだしやらないとは言わないけど、俺はやっぱりユーモアに満ちたものが好きなんだよ。

だけど根底にあるものは生まれ付いて持ち合わせたパンク精神だ。」



AF「というと?」


CHJ「反逆、反骨精神って事だよ。反体制、反権力が俺の中で基本になっていてね。ガキの頃はしょっちゅう

悪さをしでかしてたよ。まぁ小学生の頃教師に反抗してたってな程度だけど、あの頃から権力とか、

体制といったシステムに対して本能的に嫌悪感を持っていたんだろうね。人が右向きゃ自分は左だったのさ。

絵が下手という話に戻るけど、どうにも絵の、イラストの世界というのは技術至上主義が蔓延しているような

気がしてね。テクニックがあるのは結構な事だがそればっかりじゃ面白くないよ。誰も彼もが高度な技巧を

欲しているけど世の中思い通りにはならないモンで、自分より上手いヤツの絵を見ては自分の無力さに

打ちひしがれて1年365日ずっと鬱になってる連中を幾度となく見かけてさ。スティーヴ・ヴァイは

『芸術は競争ではない』という言葉を残しているけどまったくもってその通りだよ。だから意図的に

シーンに反抗して下手に描いてるって所はあるね。そのほうが楽しいし、疲れないし健全だよ。長続きするしね。」



AF「猫や女性がことごとくブサイクなのも?」


CHJ「そうさ。処女幻想なんざクソ喰らえだって所を表現しているのさ。女なんて真実は化け物だよ。

猫に関してはあの愛玩動物に必要以上に喜ぶ連中へのアンチテーゼさ。所詮三味線だね。」



AF「警官が皆悪党なのも?」


CHJ「真実を描いているまでさ。俺は警察やマスコミ、国家権力が死ぬほど嫌いなんだ。」


AF「銃の絵がどれも超いい加減なのも?」


CHJ「ガンマニアという人種は作品の良し悪しではなく銃をリアルにキッチリ描けているかどうかって

部分でしか作品を判断できない連中があまりにも多くてね。そういった奴らに中指を立てる意味で

わざといい加減に描いているのさ。さっきも言った技術至上主義の連中もひっくるめて

『下手な絵さ。イヤなら読むな、ファック・オフ』って姿勢を打ち出しているってわけなんだよ。

どうだい。最高にロックンロールしているだろ。」



AF「『下手な絵さ イヤなら読むな ファック・オフ』なんて俳句じゃないか。季語はどれなんだい?」


CHJ「『ファック・オフ』さ。季節は冬だよ。」


AF「よく判らないね。」


CHJ「俺もだよ。」


AF「・・・・・・・・・・」


CHJ「・・・・・・・・・・」






次回に続く





※アナルファック豊松・・・ヤクザ、ギャング、アウトローご用達の実話系雑誌“噂話ファックルズ”、
“劇的マッチョディックス”等にコラムを掲載する他世界中を旅するフリージャーナリスト。へヴィ・メタル、
格闘技、B級映画等に深い造詣を持ちCOMIC HAND JOBとは保育園時代からの腐れ縁にして盟友、ソウルメイト。




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ちなみにこのインタビューは架空のでっちあげなので本気にしないように。


背景素材等 フリー素材[*Piece***]