COMIC HAND JOB 特別インタビュー(風Q&A) その4






アナルファック豊松(以下AF)「やぁ、調子はどうだい?」


COMIC HAND JOB(以下CHJ)「ああ、快調だね。調子のいい時は1日5回だよ。」


AF「本当かい?俺なんていくら調子が良くても最高で3回が限界さ。」


CHJ「俺の性欲は底なしなのさ。だけど普段はせいぜい一日2回だね。」


AF「永遠の中坊ってわけにはいかないってわけだね。」


CHJ「そうだ。誰だって歳は取るのさ。叶姉妹だろうとGacktだろうとだ。」


AF「そうか。」


CHJ「そうだ。」


AF「・・・・・・・・・。」


CHJ「・・・・・・・・・。」



(約4分の沈黙)



AF「では質問だ。準備はいいかい?うまい棒を食いながらでいいんで答えてくれマイフレンド。

君の描く作品はいつだって完全オリジナルだよね。他人の作品のカヴァー・・・おっとここでは

“2次創作”っていうんだっけ?それをやるつもりは無いのかい?」


CHJ「(0.69秒で即答)無いね。」


AF「どうしてだい?手っ取り早く知名度を上げられるんだよ?売れたいヤツはみんなやってるよ。

たしかミュージックシーンじゃ“ヒガシカタ”だっけ?そんな名前のヤツがブレイク中さ。

誰も彼もがナンバーガールやアジカンみたいなフレーズパクってるよ。メタルだろうとトランスだろうと

プログレだろうと何だろうとだ。手っ取り早くカネ儲けしたい、サクセスしたけりゃヒガシカタさ。

国防長官のお墨付きだね。」


CHJ「どうやら君はまだ俺の事がよく判っていないようだなケツ穴ソウルメイト。いいかい、

俺が何でこんな一文の得にもならないwebコミックなんてやってると思うんだい?

趣味だよ、ただの自己満足、オナニーさ。シコシコと利き手を動かし自分のナニを弄び

白い情熱を天高く迸らせる自給自足のセルフプレイ。それがオナニーさ。」



AF「それは知ってるよ!冒頭でもオナニートーク、略してオナトークしたしね。滾る中坊には敵わないって話さ。」


CHJ「自己満足だからこそ自分がやりたい事を好き勝手やって何が悪いかって話だよ。

売れるため、人気を得るため、他人に媚を売るための活動ならこんな事やらないさ。

勿論カネ儲け、売名行為じゃなくて好きで2次創作をエンジョイするのは勝手だよ。だけど俺は

こう思っているのさ。『本当にその作品をリスペクトしているならその影響を自分の中で

咀嚼消化吸収してオリジナルを出しその作品を超えるのが最大の敬意だ』ってね。

本気でやるならオリジナルだよ。それともうひとこと言わせてくれ。君の言う“ヒガシカタ”は

俺は嫌いなんだ。ここだけの話知り合いのバンドマンの多くがやってるけど、俺は嫌いだ。

二度と俺の前でその名を口にするな。ジョジョ第四部は好きだけどね。」



AF「どうしたんだい。今日はやけにマジメな発言をするね。毒キノコでも間違って食べたのかい?

それじゃファンのキッズ達は楽しめないよ。もっとクールなユーモアを出さないとね。」


CHJ「俺はキノコは嫌いさ。ゲイじゃないからね。」


AF「・・・・おっと、今のは危険な発言だね。ゲイじゃないキノコ好きを敵に回したよ。

そもそもキノコをディックに見立てる事自体ナンセンスだね。アイドルDVDの擬似フェラチオで

よく使われるのはアイスやバナナさ。キノコじゃない。」


CHJ「欲求不満の主婦が使うのはキュウリかナスだね。キュウリはあのイボイボが

効くらしいね。ナスはビッグサイズさ。君のカミさんはオージーのビッグディックで

アンアン言わされたらしいけど。たぶんナス派だったろうね。」



AF「何だと!もう一度言ってみろ!そのツラをボウリングシューズみたいにしてやるぞ!」


CHJ「やってみなフォッカチオ野郎!そっちがその気ならこっちはお前のイチモツを

知恵の輪みたいにしてやる!小便にもオナニーにもいちいち知恵の輪を解かないと

出来ないようにな!」



AF「残念だったな!ルービックキューブは得意でね。地元じゃちょっとした名士さ!」


CHJ「“ぼくのエリ 200歳の少女”のエリみたいにか!」


AF「あの映画は邦題が最低だよ!」


CHJ「“ジョニー・マッド・ドック”の宣伝文句もな!」


AF「・・・・・・・・・。」


CHJ「・・・・・・・・・。」



(約16分の沈黙)



AF「・・・まずこれだけは言わせてくれ。すまなかった。」


CHJ「ああ、俺もだ。いいんだ気にするな。君はいい友人だよ。」


AF「“ぼくのエリ 200歳の少女”はスティーヴン・キングも認めた傑作さ。」


CHJ「リメイク版はヒット・ガールが出ているね。」


AF「吸血鬼メイクがマリリン・マンソンみたいだったよね。」


CHJ「・・・・・・・・・。」


AF「・・・・・・・・・。」


CHJ「2次創作の話に戻るけど、模倣は悪くないよ。誰だって模倣から、先人のマネから

入っていくものだよ。いきなりオリジナリティーを出せるなんてそうは無いからね。

だけどいつかはそこから脱皮して自分というものを見つけなきゃならないんだよ。

2次創作も誰の為でもない、自己満足でやってるならそれでOKさ。だけどそいつは

俺のスタイルじゃないんだ。」



AF「まったく君のスタイルは個性的極まりないからね。独自性の塊だよ。エゴが強すぎて

バンドじゃ成功しなかっただろうね。集団行動には向いていないよ。」


CHJ「ありがとう。カネ儲け、売名行為で流行りのモノをやるのも勝手だけど

少なくとも俺はそれをやるくらいなら内職するね。ママが家でボタンか何かに

ボンドをペタペタつけるあの手作業さ。」



AF「大してカネにならない、割の合わない仕事だね。」


CHJ「牛乳配達、新聞配達も悪くないね。」


AF「夜型人間なのにかい?」


CHJ「そうさ。俺は夜が一番好きなのさ。オールナイト・ロックンロールさ。

朝までロックンロールパーティーだよ。グルーピーをはべらせてテレビなんか

ホテルの窓から投げ捨ててしまえばいいのさ。」



AF「あとは廊下で日本刀振り回して暴れるのもクールだね。」


CHJ「料理に自分の大便を混入するのもね。」


AF「壁にパンチを見舞って指を骨折するのもクールだ。」


CHJ「いや、それはただのバカだよ。」


AF「OH!何だって!今君はギーザー・バトラー(ブラック・サバスのベーシスト)を馬鹿にしたよね!?

何てこったい、君はいつからそんな骨抜きになってしまったんだ!君の中に眠る

ロック精神はどこに行ってしまったんだい!?パパのキンタマの中かい!?今すぐ

ザーメンに戻って取り戻してくるんだね。」


CHJ「どうやってザーメンに戻るっていうんだい!?そんなSF映画は観た事が無いよ。」


AF「ドラえもんに道具を出してもらえばいいのさ。ドラえもんだってSFさ。まぁSFはSFでも

『すこし・不思議』って事だけどね。HAHAHAHAHAHA!」


CHJ「ドラえもんだって実在しないだろう!まったく今日の君は一体どうしたって言うんだい。

悪いキノコを食べたのは俺じゃなくて君のほうだったようだね。ムニエルにしたのかい?

それともステーキにしたのかい?」



AF「パンに挟んでサンドイッチにして食べたのさ。」


CHJ「何だって!?本当にキノコを食べたのかい!?」


AF「嘘さ。」


CHJ「何だ、ジョークか。君も冗談が上手くなったね。ザブトンをあげるよ。」



(ザブトンを5枚ほど渡す)



AF「ありがとう。見晴らしが良くなったよ。」


CHJ「ああ、気にしないでくれ。」


AF「クールだ。それじゃ次の質問だけど君はまず先にキャラクターから考えるほうかい? それともストーリーから?」


CHJ「100%ストーリーからだね。読んでもらえばストーリーに力を入れているというのは

判るよね。先にストーリーを練ってそれに合わせてキャラクターを作っていくのさ。

よくあるありがちな少年漫画はまず先にキャラクターありきだと言われているけど、

そんなのナンセンスさ。BURRN!のレビューくらいあてにならない話さ。」



AF「ファミ通のレビューもね。」


CHJ「雑誌なんてそんなもんさ。カネで点数を買ってるのさ。それはおいといて

俺の漫画は先にストーリーをガッチリと固めて描くからアドリブとか、キャラクター性の

入る余地は無いように思えるけど、ストーリーの流れに関係ないセリフや行動とかが

キャラクター性を押し出すポイントになるんだ。」



AF「タランティーノ映画みたいにかい?」


CHJ「そうさ。そもそも我々人間は普段から常に正しい行動ばかりしているわけじゃないだろ?

むしろ無駄な行動、意味の無い行動のほうが多いくらいさ。それが人間なんだよ。

よく映画ファンが登場人物の行動の矛盾点を指摘して勝ち誇った顔するけど、

現実じゃ誰も彼もが毎回選択肢に立たされた時に適切な行動なんて出来ないよ。

そんな事が出来たら貧乏人なんていないよ。みんな金持ちでセレブになってるね。」



AF「まったくもってその通りだね。勝てない博打やるなんて傍から見たら無意味な

行動でしかないけど、本人はその事に気付かない。宝くじだってまず当たることなんて

無いのにそれでも買う人は買う。人間なんてそんなモンだよね。」


CHJ「まさに俺たちがやってるweb漫画だってそうさ。一文のカネにもならない。

無意味な行動かもしれない。だけど楽しいからやるのさ。それ以外に理由なんているかい?

極限まで無駄を省いたら人間なんて食って飲んで寝てセックスしてガキつくって

あとは死ぬだけになってしまうよ。我々人類はある意味『無意味な事を楽しむ特権を

持った生き物』なのかも知れないね。」



AF「今日はいつになくマジメな話だったよ。ありがとう。知らなかったよ。

君も結構ちゃんとしているんだね。」


CHJ「何だって!?君は今まで俺をマトモじゃない風に見ていたっていうのかい!?

答えてくれ、君は今まで俺を何だと思っていたんだい!?」



AF「変態さ。」


CHJ「そうか。」


AF「そうだ。」


CHJ「・・・・・・・・・。」


AF「・・・・・・・・・。」








次回に続く





※アナルファック豊松・・・ヤクザ、ギャング、アウトローご用達の実話系雑誌“噂話ファックルズ”、
“劇的マッチョディックス”等にコラムを掲載する他世界中を旅するフリージャーナリスト。へヴィ・メタル、
格闘技、B級映画等に深い造詣を持ちCOMIC HAND JOBとは保育園時代からの腐れ縁にして盟友、ソウルメイト。




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ちなみにこのインタビューは架空のでっちあげなので本気にしないように。


背景素材等 フリー素材[*Piece***]