COMIC HAND JOB 特別インタビュー(風Q&A) その6








COMIC HAND JOB(以下CHJ)「ハッピーニューイヤー、新年あけましておめでとう。調子はどうだいマイフレンド。

年明け早々ロシア女とヤッちまったって噂は本当なのかい?」



アナルファック豊松(以下AF)「・・・・・・・・・。」


CHJ「おやおやどうしたんだい?ロシア女の具合がそこまでよかったってわけかい?

今度俺にも紹介してくれよ。人類穴兄弟だろ。」



AF「(無言で殴る)」


CHJ「アウチ!いきなり何するんだいマイフレンド、そうか君はSMプレイに目覚めてしまったってわけなんだね?

OK、良いことだよ。だけど俺もMじゃない。Sさ。そうそうアメリカではサドとマゾじゃなくて

Mがマスターで責めるほう、Sがスレイヴで受けるほうなのさ。」



AF「そういう事じゃないよマイフレンド!今僕は激しく激怒しているよ!

ハルク・ホーガンがバンプアップしてマッスルを巨大化させるようにね!」


CHJ「何だって?」


AF「君が去年クリスマス前に公開した新作“アンジェリカ”の事だよ。あれは一体何なんだい?

下ネタもブラックユーモアも何も無いよ!君らしくないじゃないか。

シリアスでメランコリックでエモーショナルだ。君は魂を売ったんだろう!」


CHJ「・・・ちょっと待ってくれ。君はいままで俺のことを何だと思っていたんだい?

うちは基本的に何でもアリなんだよ。毎回雰囲気が違うのもその一環だよ。

一つの方向性に収まる気なんかないね。気分次第でやりたい事を好き勝手自由に

やるのがうちのスタンスなのさ。セックスだってそうさ。俺は同じ娼婦は二度抱かないのさ。」



AF「だけど君はアンジェリカでこれまでいた数少ない貴重なファンの

半数を失ったんだよ!判るかい、もう君に味方はいないんだ!もうおしまいさ!」


CHJ「そうかいマイフレンド。だけどこれで新しいファンがつくって事もあるだろう。

物事を一つの面から見て判断するのは危険だね。それは君にも判ることだろう?」



AF「なっ何だって?」


CHJ「知ってるよ!君が正月に寝たロシア女が実はニューハーフだったって事にね。」


AF「ファック!」


CHJ「君はロシアンニューハーフの股間から目を逸らしていたのさ。顔や身体はビューティーでも

ビッグディックはまるでビーストさ。ビューティー・アンド・ビーストだよ。鬼女と野獣さ。

クレイドル・オブ・フィルスは最高だね。あらゆる角度から見て判断しなきゃダメだって教訓さ。」



AF「だけど彼女のスマタも最高だったよ!クレイドル・オブ・フィルスには負けないさ!

スティーヴン・セガールがキッチンじゃ負けないようにね!僕は3回も昇天してしまったよ!

君には判らないだろう!スマタの良さもアンジェリカを公開した事の重大さもね!」


CHJ「だから何だっていうんだよ!」


AF「君はファンからの信頼を失ったのさ。エクストリームメタルバンドがクリーンヴォーカルを

取り入れたってだけでセルアウトしたって見なされることが多いけど、君はそれをやっちまったのさ!」


CHJ「確かにアンアースのクリーンVoは微妙だったね。だけどそれでも良いバンドはいるだろう!

俺はそういうエモ系のバンドに影響されてアンジェリカを描いたのさ。」



AF「というと?」


CHJ「パンクバンドだってバラードくらいやるだろう。エモ、スクリーモにオルタナ系ならなおさらさ。

実は日本のそういった歌詞メインの文系オルタナバンドやポストロック、シューゲイザー系のバンドからも

影響を受けていてね。あの辺も元はパンク、ハードコアから派生したサブジャンルなのさ。」



AF「なるほど。興味深い話だね。」


CHJ「それにアンジェリカだって他の作品同様十分に反骨精神があるよ。作品には描かれていないけど

俺の精神性はそうさ。これまでうちの漫画を読んでくれた人はみんなCHJは下ネタブラックジョークの

パンクなギャグ漫画だって思いこんでいるだろう?それに対する反逆さ。」



AF「でもそれはファンの期待を裏切ったって事じゃないのかい?この代償は高くつくよ!(と言いながら殴る)」


CHJ「OOPS!今日の君はバイオレンスだね。いい加減俺もムカついてきたけど俺は大人だからね。

水に流そうじゃないか。水洗便所みたいに一発さ。まったくジャパンのトイレは世界一だよ。」



AF「その通りさ。コンドームも日本製がナンバーワンだけどね。」


CHJ「そうだね。ジャパン・イズ・ナンバーワンさ。話を戻すけどそこが無料で読み放題の

WEBコミックのメリットさ。たとえ実験作がコケても消費者の財布はノーダメージだろ?

俺もよくあるよ。高いカネ出して買ったCD、見た映画がクソだったって事はね。

だけどタダなら誰も傷つかないだろ?そういう事さ。」



AF「不景気の世の中にピッタリだね。」


CHJ「そうさ。それとこれだけは言いたかったんで言わせてもらうけど、アンジェリカを

描いていなかったら今の俺はないね。スタイル的にも精神的にもね。」



AF「どういう事だい?」


CHJ「昔々のお話さ。その頃の漫画は今のようなスタイルじゃなかったんだ。

もっと普通な、いかにも漫画然とした漫画を描いていたんだよ。初期の頃の作品を見ると

分かりやすいと思うけどね。一つの作品の中に様々な絵柄を詰め込んで、アンジェリカみたいな

イマドキの絵柄や昔の劇画タッチや崩したような絵柄、ラフタッチにガキの落書きみたいな絵、

果ては少女マンガタッチまで様々なヴィジュアルで人々にショックを与えようとしていたんだ。」



AF「メタルで言うならアイレッスルドアベアーワンスみたいな感じだね。」


CHJ「そうさ。まさしく変態だったよ。だけどアンジェリカ以降は一つの作品で絵柄は一つに統一して

世界感を均等に保ち作品毎に描き分けるスタイルにシフトしたんだよ。しかもアンジェリカ以降

ああいったイマドキな絵柄は自分の中でやり尽くした感じになってて、以降の作品にああいう絵柄は

出てこなくなっちまったのさ。長編志向になったのもアンジェリカの影響さ。

あれ無くして今のCHJはあり得ないね。」



AF「なんて事だ、アンジェリカがそんなに君の中でビッグな存在だったなんて知らなかったよ。

Xに、YOSHIKIにとってのアート・オブ・ライフみたいなものじゃないか。」


CHJ「いや、そこまでは行ってないよ。だけど非常に重要な作品さ。10年以上前に絵を学び始めたけど、

それは腐った現実に失望していたから、自分の理想郷を築き上げたかったからなんだ。

まぁ何だかんだでグロくて下品な趣味が前面に押し出された作風になったけど、アンジェリカのような世界観は

常に自分の中で眠っていたんだよ。まるで巨大な船を造るかのような、極めて難しいダイハードな

作業だったけど何年もかけて遂に俺は成し遂げたのさ。」



AF「最高にクールだね。」


CHJ「ありがとう。まぁ評価は読んでくれたキッズ一人一人に委ねるけどね。

みんなが駄作だ、クソだ、冷めて伸びきったスパゲティーだとディスろうが

俺にとっては誇りだよ。」



AF「今回のインタビューでよく判ったよ。少なくとも君はセルアウトはしていないね。」


CHJ「それをやったらおしまいだよ。アーティスト廃業さ。最近のムックの

あれは一体何なんだい!?」



AF「あれは最悪だね。ゴミ以下だよ。信じられないね。」


CHJ「まったくだね。昔は最高のバンドだったのにね。」


AF「ファンを裏切るなんて、アーティストとして最低の行為さ。」


CHJ「その通りだよソウルメイト。ところで話は戻るけど、去年は最低にマザーファッキンな

クソッタレ震災のケツ穴スカムイベントが起こり腐りやがったよね。」



AF「ああ。あれこそサノバビッチさ。ムックなんか可愛いもんだよ。誰も殺していないからね。」


CHJ「それなんだけど、アンジェリカを描くにあたって震災に影響されたとか、

そういった事は一切無いって言っておきたくてね。何せ描き始めたのがもう

4〜5年くらい前だからね。スカルファック震災の出る幕なんてナッシングだよ。」



AF「判ってるよ。君はそんな事に影響されるようなタイプじゃないって事はね。

僕と何年付き合っていると思っているんだい。」


CHJ「読者に対して言ったのさ。メタ表現ってやつだね。X-MENで言う所のデッドプールだね。」


AF「フキダシが邪魔なのは初期のゴルゴもだよね。」


CHJ「初期のゴルゴは喋りすぎだね。」


AF「おしゃべりクソ野郎さ。」


CHJ「HAHAHAHAHAHAHA!!」


AF「HAHAHAHAHAHAHA!!」


CHJ「・・・・・・・・・。」


AF「・・・・・・・・・。」










次回に続く





※アナルファック豊松・・・ヤクザ、ギャング、アウトローご用達の実話系雑誌“噂話ファックルズ”、
“劇的マッチョディックス”等にコラムを掲載する他世界中を旅するフリージャーナリスト。へヴィ・メタル、
格闘技、B級映画等に深い造詣を持ちCOMIC HAND JOBとは保育園時代からの腐れ縁にして盟友、ソウルメイト。




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ちなみにこのインタビューは架空のでっちあげなので本気にしないように。


背景素材等 フリー素材[*Piece***]